pLaTeX 2e ハンドブック (Ver 0.30, Oct. 15, 1997) by ike (ike@aqua.chem.nagoya-u.ac.jp) 1. 内容  これは、ASCII 版日本語 LaTeX 2e のハンドブックです。 各コマンドについての働きは知っていても、名前や用法を忘れてしまった場合に 参照することを目的としているため、細かい説明は省いてあります。 2. タイプセットの方法  このハンドブックは pLaTeX 2e の機能を使ってかかれています。 漢字コードは SJIS、改行コードは CR+LF になっているので、UNIX, Mac 上でコ ンパイルする際にはコードの変換が必要かも知れません。また、コンパイルには amsmath, amssymb, plext, latexsym の各パッケージが必要です。  ソースファイルは handbk.tex がメインのファイルで、そこから他のファイル を \input で読み込むようにしてあります。コンパイルするには % platex handbk を2回(もしくはそれ以上)実行します。激しいワーニングの嵐(ワーニングは無視 しても構いません)とともに DVI ファイルが生成されます(^^; A5 サイズで40ページになるはずです。  なお、デフォルトではバックスラッシュとスラッシュを混同しないようにする ため、命令の頭は¥で表示するようにしてあります。\で表すためには、後述の 「4. その他」の項を参照して handbk.tex を書き換えてタイプセットして下さ い。 3. ハンドブックの作り方(dvi2ps および pstools を用いる方法)  dvi2ps および psbook, psnup を使って、両面印刷用の原稿を作るには、 % dvi2ps -o a5 handbk.dvi | psbook | psnup -Pa5 -2 > handbk.ps と実行すれば OK です。あとはできた PS file を PS printer に送って A4 サイズの紙を真ん中で裁断すればハンドブックになります。 (両面印刷できない場合は、 psselect -o handbk.ps > odd.ps psselect -e handbk.ps > even.ps などとして、奇数ページ・偶数ページに分けてから片面ずつ印刷して A5 サイズに裁断すればいいと思います。) DOS などの環境での印刷方法は最近使ってないのでわかりません(^^; 4. 雑記  ¥よりも\のほうがいいという方は、handbk.tex の12行目のコメントをはず してください。\yen コマンドを再定義します。 5. 最後に  このハンドブックは井戸川知之さん(idogawa@sic.shibaura-it.ac.jp)の 「LaTeX ハンドブック ver1.0」を LaTeX 2e に合わせて改訂し、日本語化した ものです(実は英語で書けなかった...(^^;)。 マクロの定義や一部の表はそのまま利用させていただきました。井戸川さんに 感謝致します。また、このハンドブックを作るにあたり、中野賢さんの 「日本語LaTeX2eブック(ASCII出版)」および乙部巌己さんと江口庄英さんの 「pLaTeX2e for Windows Another Manual vol 1/2(Softbank)」を 参考にしました。他にも TeX の作者の D.E.Knuth さんはじめ TeX の普及に 関わった方々皆さんに感謝致します。  このハンドブックに関する質問・要望等がありましたら、 ike@chem.nagoya-u.ac.jp までお願いします。記述に誤りや誤字・脱字等 についても報告していただけると幸いです。  なお、このハンドブックはフリードキュメントとします。再配布は、配布に かかるコスト以外の金銭授受をともなわなければ、自由に行なって下さい。 ドキュメントの改変や別の用途での利用も自由におこなって構いません。 ただし、このドキュメントに起因する直接・間接的ないかなる損害に対しても、 その責任は負いかねます。また、記述の誤りや誤字・脱字、不適切な表現は できるだけ直すつもりではいますが、その義務は負いません。 -- History -- v0.1 (97. 7. 3) とりあえず完成、研究室内公開バージョン。 v0.15 (97. 7. 8) color パッケージの記述を加えた。 v0.16 (97. 7.10) 記述の整理および誤字の訂正。 v0.20 (97. 7.22) 一般公開記念バージョン(^^) v0.21 (97. 9. 2) みなさんから寄せられた記述ミスをまとめて訂正。 (ps file のみ公開) v0.30 (97.10.15) バグフィックスおよび slides, graphicx の追加、 graphics パッケージの記述の変更など