POSTDROP(1) POSTDROP(1)
名前
postdrop - Postfix メール投函ユーティリティ
書式
postdrop [-rv] [-c config_dir]
解説
postdrop(1) は maildrop ディレクトリにファイルを作成し、その標準入力を
ファイルにコピーします。
オプション:
-c config_dir
デフォルトの設定ディレクトリの代わりに、指定されたディレクトリの
main.cf 設定ファイルを読みます。下の MAIL_CONFIG 環境変数設定も
参照してください。
-r 標準入力からの読み込みや標準出力へのステータス情報の報告に Post-
fix 内部プロトコルを使います。これは現在唯一サポートされている方
法です。
-v デバッグ目的の冗長ログモードを使用します。-v オプションを複数 指
定 す る と、冗長度が増します。Postfix 2.3では、このオプションは
スーパーユーザのみが使えます。
セキュリティ
このコマンドは maildrop キューディレクトリへの書き込みや Postfix デーモ
ンプロセスとの通信ができるように、set-group ID 権限で動くように設計され
ています。
診断
深 刻なエラー: 奇妙な入力、I/O エラー、メモリ不足。問題は syslogd(8) と
標準エラー出力に記録されます。入力が不完全な場合やプロセスが HUP 、INT
、QUIT または TERM シグナルを受けた時は、キューファイルは削除されます。
環境変数
MAIL_CONFIG
main.cf ファイルのあるディレクトリ。set-group ID 権限の悪用を 避
けるため、以下の場合に限って標準ではないディレクトリ名を指定する
ことができます:
o 標準の main.cf の alternate_config_directories 設定パラメ
ータの値に名前がリストアップされている場合。
o コマンドがスーパーユーザによって呼ばれた場合。
設定パラメータ
以下の main.cf パラメータは特にこのプログラムに関連があります。以下の文
章はパラメータの概要のみを提供します。例を含む詳細は postconf(5) を参照
してください。
alternate_config_directories (なし)
コ マ ン ド ラ イ ン で "-c config_directory" を付けて、もしくは
MAIL_CONFIG 環境変数で指定できる、標準ではない Postfix 設定デ ィ
レクトリ。
config_directory ('postconf -d' の出力を参照)
Postfix main.cf および master.cf 設定ファイルのデフォル ト の 場
所。
import_environment ('postconf -d' の出力を参照)
Postfix プロセスが非 Postfix 親プロセスから受け取る環境変数の リ
スト。
queue_directory ('postconf -d' の出力を参照)
Postfix トップレベルキューディレクトリの場所。
syslog_facility (mail)
Postfix ロギングの syslog facility 名。
syslog_name (postfix)
例 えば "smtpd" が "postfix/smtpd" となるようにするために syslog
レコードのプロセス名の前に付けられるメールシステムの名前。
trigger_timeout (10s)
(例えば pickup(8) や qmgr(8) デーモンのような) Postfix デーモ ン
に トリガーを送る制限時間。
Postfix 2.2以降で利用可能です:
authorized_submit_users (static:anyone)
sendmail(1) コマンド (および権限付きの postdrop(1) ヘルパーコマ
ンド) でメールの投函が承認されているユーザのリスト。
FILES
/var/spool/postfix/maildrop, maildrop キュー
関連項目
sendmail(1), 互換インターフェース
postconf(5), 設定パラメータ
syslogd(8) システムロギング
ライセンス
The Secure Mailer license はこのソフトウェアと一緒に配布されなければい
けません。
作者
Wietse Venema
IBM T.J. Watson Research
P.O. Box 704
Yorktown Heights, NY 10598, USA
POSTDROP(1)
POSTDROP(1) POSTDROP(1)
名前
postdrop - Postfix メール投函ユーティリティ
書式
postdrop [-rv] [-c config_dir]
解説
postdrop は maildrop ディレクトリにファイルを作成し、その標準入力をファ
イルにコピーします。
オプション:
-c config_dir
デフォルトの設定ディレクトリの代わりに、指定されたディレクトリの
main.cf 設定ファイルを読みます。下の MAIL_CONFIG 環境変数設定も
参照してください。
-r 標準入力からの読み込みや標準出力へのステータス情報の報告に Post-
fix 内部プロトコルを使います。これは現在唯一サポートされている方
法です。
-v デバッグ目的の冗長ログモードを使用します。-v オプションを複数 指
定すると、冗長度が増します。
セキュリティ
このコマンドは maildrop キューディレクトリへの書き込みや Postfix デーモ
ンプロセスとの通信ができるように、set-group ID 権限で動くように設計され
ています。
診断
深 刻なエラー: 奇妙な入力、I/O エラー、メモリ不足。問題は syslogd(8) と
標準エラー出力に記録されます。入力が不完全な場合やプロセスが HUP 、INT
、QUIT または TERM シグナルを受けた時は、キューファイルは削除されます。
環境変数
MAIL_CONFIG
main.cf ファイルのあるディレクトリ。set-group ID 権限の悪用を 避
けるため、以下の場合に限って標準ではないディレクトリ名を指定する
ことができます:
o 標準の main.cf の alternate_config_directories 設定パラメ
ータの値に名前がリストアップされている場合。
o コマンドがスーパーユーザによって呼ばれた場合。
設定パラメータ
以下の main.cf パラメータは特にこのプログラムに関連があります。以下の文
章はパラメータの概要のみを提供します。例を含む詳細は postconf(5) を参照
してください。
alternate_config_directories (なし)
コ マ ン ド ラ イ ン で "-c config_directory" を付けて、もしくは
MAIL_CONFIG 環境変数で指定できる、標準ではない Postfix 設定デ ィ
レクトリ。
config_directory ('postconf -d' の出力を参照)
Postfix main.cf および master.cf 設定ファイルのデフォルトの場所
。
import_environment ('postconf -d' の出力を参照)
Postfix プロセスが非 Postfix 親プロセスから受け取る環境変数の リ
スト。
queue_directory ('postconf -d' の出力を参照)
Postfix トップレベルキューディレクトリの場所。
syslog_facility (mail)
Postfix ロギングの syslog facility 名。
syslog_name (postfix)
例 えば "smtpd" が "postfix/smtpd" となるようにするために syslog
レコードのプロセス名の前に付けられるメールシステムの名前。
trigger_timeout (10s)
(例えば pickup(8) や qmgr(8) デーモンのような) Postfix デーモ ン
に トリガーを送る制限時間。 The time limit for sending a trigger
to a Postfix daemon (for example, the pickup(8) or qmgr(8) dae-
mon).
FILES
/var/spool/postfix/maildrop, maildrop キュー
関連項目
sendmail(1), 互換インターフェース
postconf(5), 設定パラメータ
syslogd(8), システムロギング
ライセンス
The Secure Mailer license はこのソフトウェアと一緒に配布されなければい
けません。
作者
Wietse Venema
IBM T.J. Watson Research
P.O. Box 704
Yorktown Heights, NY 10598, USA
POSTDROP(1)